IoTで水耕栽培研究

水耕栽培とかIoTの備忘録

日射除けネットについて

私は水耕栽培を昨年9月頃に始めたばかりのゴリゴリの初心者なので、冬の栽培は初めての経験でした。 そのため問題解決も手探りです"(-""-)"今回もそんなお話の一つ。
水温低下は克服したのですが、植物が日射に耐えられない問題が発生したため、日射除けを検討したお話です。

栽培棚の苗が枯れ始めた

2/20に室内の育苗棚から屋外の栽培棚に移行した苗が、 2~3日で一部真っ白に枯れてしまいました。

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右列が真っ白に枯れたサニーレタス

水温低すぎ問題を解決して、もう大丈夫だと思ったら矢先に…。
大事に大事に育苗していたので、ショックです(´;ω;`) 写真を見ると分かる通り、ベランダの手すりの日陰になっている方は枯れていない。 これは日射が強すぎるのでは、と推測しました。

照度測定

屋外の日射量はかねてより別システムで測定してました。
そのデータを確認してみると、昼間の日差しがとても強く、日射を直で受けた裸の温度センサは なんと60℃近くまで上昇していることがわかりました!
2月上旬の測定結果をグラフで示します。

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ベランダにポンと置いた温度&照度センサ値
もちろんこの温度は気温ではないです。 ある程度温度センサを密閉しており、日差しで熱がこもってちょっと高めの温度値が出てしまっているのでしょうが、 野菜にとって日差しが強すぎることは間違いない…。
昨年の秋は日差しが強くなかった&育苗を屋外で行っていたから、 枯れるようなことにならなかったのだと思います。
冬場は気温が低く屋外で育苗する気にはなれないので、少なくとも苗が小さいうちは日除けが必要だという結論に至りました。

日射除けネットの効果

使ってない物干し竿や、ペットボトルの重し等で日射除けネットを張りました。

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日除けを張ったベランダ 夕焼けにもなんかマッチしていい雰囲気に

この状態で先ほどのベランダの温度と照度を測定した所、 日射除けの効果が大きく出ている事が確認できました。
日射除け導入前後の温度と照度グラフを示します。
効果は一目瞭然です。

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日射除け導入前後の温度と照度

日射除け導入後、現在の野菜の様子

植物の枯れも目に見えて改善され、 手遅れになっていない便利菜、サニーレタスが息を吹き返しました。
もともと下段にいて被害が少なかったクレソン、ルッコラもすくすく育ってます。
(バジルが上手くいってないです…ちょっと考える必要がありそうです。)

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今期の目玉 便利菜

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サニーレタス 第一陣が日射で枯れて日除け導入後に第二陣が芽を出してきてます。

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クレソン 最下段でひっそりと育ってます。

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ルッコラ こちらも軌道に乗ってそう

さいごに

残念ながら日射で枯れて息を吹き返さなかった苗がべんり菜6、サニーレタス30株ほど有り、 補充のため育苗を再度開始しました。心なしか秋に比べて成長が遅い気がするのは、寒いからですかね。 しかし春の足音が聞こえてくるようで、徐々に暖かくなっているのを感じます。 今回は、野菜も生き物であり、寒すぎても暑すぎてもだめだという当然の事をつくづく実感しました。

春になったらイチゴとトマトにも挑戦したいと考えており、栽培棚の予定を整理してます。 こうして挑戦を増やすごとに、壁にぶつかるんでしょうね…('ω')
今回はここまでとします。ではまた!